要 旨:本研究は、特別支援学校(知的障害)高等部における技能検定に関する指導の実施状況と課題を明らかにするため、実際に指導したことのある教師(普通科240名、専門学科68名)を対象に質問紙調査を実施した。結果、検定の種目は、清掃が最も多く指導されていた。技能検定を受検した生徒の変容から見られる成果では、両学科ともに「生徒の自信や達成感につながった」、「生徒が資格取得という明確な目標をもった」という回答が多かった。また、指導上の成果では、両学科ともに「具体的な指導内容を基に指導できるようになった」、「評価をする際、生徒の到達度や課題が明確になった」という回答が多かった。課題として、評価基準の厳格性とともに、技能面だけでなく生徒の学習意欲を重視した指導の必要性が挙げられた。
キーワード:技能検定 知的障害 特別支援学校 本文・図表PDF (画面での閲覧に制限されております) ご意見投稿掲示板 |