(実践研究)

Tier2を細分化した三層介入モデル(TIMST)の効果

− 過剰適応傾向が疑われる子どもを対象にした事例を通して −


要 旨:問題行動を呈する子どもへの支援システムとして、文部科学省による「生徒指導提要」におけるTier2を細分化した三層介入モデル(Three-layer intervention model which was subdivided Tier2:通称,TIMST)を考案した。本研究では、TIMSTの構造を示し、ある肢体不自由児に対してTIMSTによる介入を行うことによって、過剰適応傾向が疑われる自我状態に変化が生じるかについて検討することを目的とした。本事例では、第1層支援ではストレスマネジメント教育、第2層支援では感情表出トレーニング、第3層支援では行動理論をベースにした複合的アプローチを導入し、3つの多層支援を実施した。エゴグラムの結果から、対象児の心的エネルギーのレベルに変化が生じ,ものの考え方や捉え方がより柔軟になったと考えられた。このことから、本研究は一事例での取り組みではあるが、TIMSTに基づいて段階的に介入することが、我が国の生徒指導や特別支援教育の在り方に有効な手立ての一つとなる可能性が示唆された。

キーワード:TIMST   3つの多層支援   二次的な援助を必要とする子ども



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