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要旨:自閉症児の「自己理解」に関する指導においては,児童の社会的自立を図るために,発達段階や障害特性を踏まえた指導が求められている。本研究では,小学校の通級担当教員(5名)に対して半構造化面接を行い,「自己理解」に関する指導の実態とその特徴を明らかにすることを目的とした。 その結果,「自己理解」に関する指導の特徴について,【周囲との連携】,【受容的な関わり】,【授業づくり】,【自己理解の援助】の4つのメインカテゴリ,それらの下位に位置付く13のカテゴリ,45のサブカテゴリを抽出した。それらの特徴は,多様な自己に気付かせることから始まり,段階的に課題に向き合い始め,中学校進学を見据えて,自分に必要な対応を学び,適切な行動選択や意思決定につなげていくというような発達段階を考慮した変化がみられた。
キーワード:通級による指導 自閉症 自己理解 自立活動 |
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